こんにちは!
4歳差兄妹を育てるワーママ hanaです♡
さて、【過剰歯】ってご存じですか? 私は恥ずかしながら我が子の歯に生えてくるまで、その存在すら知りませんでした。息子に過剰歯が見つかり、全身麻酔で手術して取り除くまでについて、まとめます。
あれ?と我が子の歯に疑問を抱かれている方の参考になれば幸いです。
過剰歯とは、通常の本数よりも多く形成される歯のことを指します。過剰歯は、通常の歯のように歯茎から生えてくることもありますが、顎の骨の中に埋まった状態のまま生えてこないこともあり、歯科健診などでX線検査を行った際に偶然発見されることも少なくありません。
過剰歯は口の中に生えてくるケースもあれば、“埋伏過剰歯”として口の中に生えず顎の骨の中にとどまったままのケースもあります。歯科用のX線検査とCT検査による画像検査が必要になります。埋没過剰歯の場合は、目立った自覚症状がないことも多いため、歯科健診など画像検査で偶然発見されることがあります。
過剰歯 診断されるまで
発見には、歯科用のX線検査とCT検査による画像検査が必要になります。
息子の場合は、歯科矯正の相談に行った歯科で指摘されました。(7歳時点)
埋没過剰歯の場合は、目立った自覚症状がないことも多いため、歯科健診などによる画像検査で偶然発見されることが少なくありません。
二本見つかったのですが、そのうち一本は萌出しており、実は仕上げ磨きの度に気づいてはいたのですが、過剰歯なんて当時は全く知らなかった私…それまで「謎歯」として放置してしまっていました。
息子は乳歯が抜け始めるのが遅い方だったため、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきたのかな?と…無知でお恥ずかしい
その一本はその場で急きょ抜歯してもらいました。
「口の中のお写真撮って先生のお話しを聞くだけよ♡」としか聞かされていなかった息子。
予定外に、いきなり歯を抜かれると聞かされて
「!?!?」(戸惑い)
怖かった…痛かった…
(そらそうだ。笑)
息子、ごめん。笑
過剰歯を放置すると、永久歯やその神経を傷つけてしまう恐れがある以外にも、歯並びが乱れる、場所が悪いと、永久歯の根「歯根」を溶かしてしまう恐れなど悪影響であることが多いため、年齢や生え変わりの時期などを考慮して、できるだけ抜歯する方が望ましいようです。
永久歯が生えそろって歯並びが完成してしまっている大人に見つかると、大掛かりになってしまい大変な治療になりますので、パパやママが気づいた時点で歯科医にぜひ相談してくださいね。
埋伏過剰歯まいふくかじょうし
更にもう一本見つかった過剰歯は、上顎の骨の中に埋まっており鼻に向かって伸びているとのことで、受診した歯科では設備がないので抜歯できず、総合病院に紹介状を書くので、そちらで抜歯してもらってほしいと案内されました。
ところが、二ヶ月ほど前から予約を取り、やっと行けた紹介先の総合病院でも、うちでは抜けない症例だと、結局また紹介状を持たされ大学病院に行くことに…
それなら最初から大学病院紹介してよー…
また、大学病院って(初診だと更に)待つんですよね…
診察初日は、私も息子もグッタリでした…
大学病院にて
診察初日にしたことは、
- レントゲン
- CT
- 手術と手術前検査の日程決め
などです。レントゲンやCTで過剰歯の位置などを確認され、手術は入院と外来(当日手術して帰れる)から選べるとのことでした。(入院の場合は二泊三日)
その病院に限った話かもしれませんが、当然、外来手術の方が人気らしく、なかなかオペ室が取れないため、入院手術の方が早く手術できるよとのことでしたが、学校生活や、付き添いにかかる負担や仕事の調整、下の子どもの世話等を考え、夏休みまで待って、外来手術で受ける事をお願いしました。
難しい症例や年齢が幼く病院で管理して経過を診たい場合は入院が望ましいようです。うちは、そのボーダーだったらしく、外来手術でも大丈夫だろうとのことで外来でOKでした。
また、息子が割と落ち着いて医師の話を聞けたことなどから(歯医者というだけで脱走しようとしたり、泣き暴れて診察できない子もいるようです)、一時は局所麻酔で、との話も出ましたが、年齢的な事や歯の位置が難しい場所にあることを考えると全身麻酔の方がベターだろうと、全身麻酔での手術が決定しました。
手術内容
歯茎を切ってめくりあげ、過剰歯の周りの骨を削り取り、鼻近くまで伸びている過剰歯を除去、その後縫い合わせるとの内容で、大人でも聞いていてゾっとしましたので、局所麻酔の方が体への負担は少ないですが、全身麻酔で寝ている間に終わった方が怖くないよね、との歯科医の判断です。
手術一週間前 術前検査
数ヶ月後、夏休みに入り術前検査の日がやってきました。
全身麻酔するための検査をします。
- 血液検査
- 心電図
- 肺のレントゲン
などなど。検査一つに構内あちこちを行ったり来たり…
どうでもいい話ですが、脈拍が平均的な子どものそれより息子はゆっくりらしく、
何かスポーツをやっているの?と聞かれました。スイミングの成果かな?と思った余談です
麻酔科医、執刀医からの説明を受け、手術同意書に記入。
息子本人も手術同意書に記名しましたよ。
先生のお話理解できた?
うーん、半分くらい?
手術当日
前日深夜0時以降の食事禁止・当日は6時半以降水分禁止で、いざ病院へ。
当日は、もしかしたらおぶって帰る事になるかもしれない…との不安から、夫が付き添うことになりました。
8時半に病院に到着・9時から麻酔開始。
麻酔開始から終了まで2時間、プラス手術自体は約1時間弱ほどで、昼前には無事に抜歯、縫合まで完了しました。
その後2時間ほど休憩し、自力で水が飲めたら帰宅可能となります。
口いたーい(切って縫ってるからね)
喉いたーい(送管したからね)
ライン電話では、ぼんやりしている様子でしたが、受け答えもでき、意識もハッキリしているようでひと安心しました。
全身麻酔での手術とのことで、親の方が不安でいっぱいでしたが、無事帰宅でき本当に良かったです。
3日分の痛み止めと化膿止めの抗生物質を処方され、その一週間後にまた来院し、抜糸をして治療完了となりました。
お見苦しいですが、右が最初に抜いた萌出していた歯、左が埋伏していた歯です。
どちらもなかなか大きくてビックリしました。
治療費用総額
子どもの医療費助成の対象となる疾患でしたので、かかった治療費は以下の通りです。
最初に過剰歯を指摘された矯正歯科での診察・紹介状代…800円
紹介先の総合病院での診察・紹介状代…800円
大学病院での初回診察・検査代…800円
術前検査…800円
手術当日…支払いなし(術前検査と同月内のため)
一週間後の抜歯… 280円
合計 3,480円
子どもの歯の治療で医療証を使った時の費用は、自治体によって異なります。うちの自治体では、ひと月の上限額800円(小学生)なので、上記の金額となりました。(別途交通費)
(正直なところを言えば総合病院の800円は必要だったのか?という疑念はありますが…)
子どもの医療費助成制度、ありがたすぎました!
ちなみに、子ども本人に掛けている医療保険は対象にはなりませんでした。
全身麻酔・大学病院で手術、と言葉は大仰でも、あくまで『抜歯』なので手術給付金の対象にはないとのことです。
まとめ
なかなか、乳歯が生え変わらないな、と疑問を持ったり、永久歯以外にも萌出している歯を発見されたら、とりあえず近所の歯科を受診してみると良いのではないでしょうか。
結果的には、低年齢で発見して無事手術で取り除けたので良かったのではないかなと思っています。
過剰歯自体は、3,40人に1人くらいの割合で見つかるので、そこまで珍しい症例ではないそうです。子どもの過剰歯を指摘され、不安な気持ちで過ごしていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
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